宣戦布告 (アイシールド21)

「はい、鈴音ちゃん？今何処に…」

関東の今まで戦った選手達が、泥門の為に(といってもいいかは定かではない)集まってくれ一同に顔を合わせている時、マネージャーであるまもりの携帯がなった。
それにでると、相手はチアリーダーでもある鈴音であった。
やや泣き啜る様な声に驚きながら、返答を待つ。

「糞マネ、あいつらはどこだ？」

するとカプセルに入りながらも睨むヒル魔に不機嫌になりながらも、他校の生徒達もこちらに視線を送っていたので慌てて話しかける。
その時にスピーカー機能を押す様にとの指示に従い、その場にいる者に声が聞こえるように操作する。

『まも、姉…モン太がぁ～～！』
「ど、どうしたの？今どこに…」
『て、帝国学園…ヒク…』
「ていこ、く…学園？どうして？」

決戦の相手となる学校になぜいるのか、そしてその学校名に周囲の視線が更に厳しなったのにも気付かず、携帯に集中する。

『モン太、が…飛び出して、相手…』
「レシーバーの、彼ね…」
『そう…、セナが止めてくれたけど、うぅ…』
「大丈夫？」
『うん、今から…3人で帰る』
「わかったは、セナに代わってもらえる？」
『わかった…セナ、まも姉が…』
『わかっ……大和さん？』

落ち着いてきたのか、すすり泣く声も消え幼馴染の彼に交代して貰うように頼んだ。
そして、近くにいたのか幼馴染の返答にやや安堵したが、途中で切れたことに驚き、その声からでた名前に固まった。

本物の、アイシールド21…。

周りの者達も驚きに目を丸くしたり、息を呑んだり、視線が更にきつくなったりと様々な反応を返していた。
そんな事には、気付くことが出来ない携帯越しの場所では携帯の存在を忘れた様に会話がされる。

『小早川くん、帝国学園は全力を持って泥門と闘おう。我々は隠すことは何一つない』
『それは、十分にわかりました』

昔とは比べ物にならないくらい芯がしっかりとした声になったと、どこか遠い意識で感じながら、次の言葉にその思いは消え去っていた。

『そして、帝国学園はクリスマスボウルの勝敗に関係なく、君を手に入れることにしているのを伝えておこう』
『…なっ…！』
『ここの生徒は多くがそうやって集められた。そして、確固たる自信と勝利を持つ』
『君に、あんな場所で終わって欲しくないんだ。君の力は本物。だからこそ、手に入れる』

幼馴染は驚きの声を上げてから一言も発することはせず、相手の言葉がただただ機械を通じて、


『あんな、場所…とは、酷いですね。僕達は、僕は泥門でアメフトをします』
『…そういうと思ったよ。でも、そういう生徒こそ引き抜きたいと思うのがうちの監督でね』

何処か笑いを含みながら、こちらからでも本気とわかる声であった。


『クリスマスボウルで、また会おう』




＝＝後書き＝＝
今週のをみてこのシーンのみ浮かんだ。続きは思い浮かびません。セナのハンティング話が書きたかった。
しっかりと見ていなかったから、一人称も不明、本名もでてるのか不明。
監督捏造。キャラ捏造。
とりあえず、CP要素は薄い(ギャグでセナ争奪戦でも、この話しかけるが)

この後、話を聞いていた皆様に、セナ含め泥門チームしごかれます。
勝つことしなきゃ話にならん！見たいな感じ(笑)