得てして思う。意味を知る。

ルルーシュの死は、涙したけど、きっとどこかで納得してる。
むしろルルーシュが死なないほうが、納得が出来ない。死んでないと、きっともっともやもやした気持ちでいるんだろうな…。酷いかもしれない、それでも。

コードギアスの中の意味を、考えてみた。
『撃っていい～』　『魔神』　『仮面』　『ギアス』　『コードギアス』　『R2』　『Re;』

『撃っていいのは、撃たれる覚悟のあるやつだけだ』
第一期の最初の言葉。それをルルーシュが実行に移した。
それは意味のあることなのだろう。誰も知らない、知らないけれどその覚悟が持てるものがどれだけ居るだろう。
結局ルルーシュは、ナナリーの為、スザクの為、母親の為、日本の為、世界の為に最後の最後まで生きたんだな…。自分の為に生きたことがなかっただろう。

『魔神』
R2終盤まで、魔神というルルーシュの存在はシャルル皇帝とマリアンヌ、V.V.、C.C.にすべて作られた存在だった。
それでも、その作られた被せられた仮面すら最後まで己のものとしたんだろう。
魔神が何を示すか…未だに意味がしっかりと捉えられないけれど。

『仮面』
ゼロという仮面を被り、皇帝としての仮面を被り…シュナイゼルより上手く仮面を被ったな。
悪である仮面の真実を知る者はほとんどいなく、世界中の全てを騙したのだから。
その仮面が剥がされることはないだろう。
ルルーシュは、偽りの仮面を脱ぎ捨てることはなかった。偽りであったルルーシュの真実に気付くものなど、極僅だろう。
本当に、仮面を被るのが上手すぎた。

『ギアス』
「ギアスは願いに似ていないか」全ての願いが、叶えらるものではないから…人々に願いというギアスを掛けたルルーシュ。
ルルーシュのギアスは『絶対遵守』、シャルルのギアスは『記憶改変』、マオのギアスは『思考を悟る』、ロロのギアスは『体感時間の停止』、マリアンヌのギアスは『人格転写』、ビスマルクのギアスは『未来を読む』、ジェレミアのギアスは『ギアスの解除』
単純に考えれば、相手を自分の通りにしたい、嫌な記憶を消したい、相手の心が知りたい、時間を止めてしまいたい、自分を残しておきたい、未来を知りたい…そういうほんの小さなことを、大きくしたものなんだろう。
ジェレミアはちょっと別だけれど…その願いを、解く。ってことになる。
願いが形となって表れたものなんだろう。
『願い』というギアスは、その願いの形は人それぞれ…願いを、叶えるのはそれぞれ。願うことを出来るように…声に出せるように、ルルーシュはしたのではないかな。

『コードギアス』
「CODE」は情報を表現する記号。「GEAS」は願い。
「CODE　GEAS」は「願いを表現したもの」だったのではないか。
この作品はルルーシュの願いを表したものだったんだろう。その結果が、視聴者から見て幸福でないものだとしても。

『R2』
Rebellion(反逆)、Return(返戻)、Revenge(復讐)複数の意味があるそうですが、結局なんだったんだろう。
反逆の2回目か、復讐の2度目か…2度目の返戻？
Rack(破滅)、Radiant(輝き)、Racket(騒動)、Rage(憤怒)、Raid(襲撃)、Raison d'tre(仏：存在価値)、Rancor(怨恨)、Rascality(悪事)、Ravage(破壊)…とか、他にも色々な意味がありそうだ。生憎英語が苦手で、わからないが。
本当にいろんな意味を含めての『R2』だったんだろう。

『Re;』
ルルーシュからスザクへか、C.C.へか、ナナリーへか、世界へか、ゼロへか。
C.C.からルルーシュへか、世界へか、ゼロへか。
スザクからルルーシュへか、ユーフェミアへか、ゼロへか、世界へか。
最後を見ると、C.C.からルルーシュへが見えるけれど、きっと多くの人の誰かへの返信があるのだろう。
一方的に送るのではなく、返信であるのが、また意味があるのだろう。


やさしい世界を望んだ作品だったけれど、決してやさしい作品ではなかった。
それでも、この作品があったことに感謝と敬意を。
スタッフ・関係者全ての方に感謝を。
有難う御座います。