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2007.10.29. 開設  日々徒然と二次創作、オリジナルなどを書いていこうかと。  コメント大歓迎、荒らし厳禁。 詳しくは説明にて。
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愛盾21 (セナ/キッド/パラレル/女体化/切ない)


+ + + + + + + + + +

響く歓声、眩しい太陽、湧き上がる熱。焼きつくような、涙と汗。



「東京最強――西部ワイルドガンマンズ VS 泥門デビルバァァッッ!!」

響く音は、普段絶対に耳にしない乱暴な開始の合図。
隔離された無機質な家。鳥篭のような、手に届きそうで決して届かない景色。
そこから飛び立った、人。

「瀬那様…そろそろ」

この場に連れて来てくれたのは父の運転手である馴染みの人物から声がかかる。
同じように離れた息子を遠目からでも見たかったからなのか、それとも同情心か。
まだ試合開始から、ほんの僅かしか経っていない。それでも、それ以上はここいることはできない。
ここに来ることを黙認した父の、無言の要求。破れば、空はもっと遠くなることを知っている。

「わかった…」

目に焼き付けるように広がる光景を見て、ゆっくりと振り返り歩を進めようとする。

「―――VS 超絶早撃ちショットガンのキッド!!」

響いた、言葉。
振り返って、そこには多くの選手が広がる。
それでも一瞬にして見つけた白と緑のユニフォームに7の数字。
顔はヘルメットで見え辛いが、無精髭を伸ばし髪も伸びた、けれど見間違うはずもないその人。

「…っ……」

喉が引きつり、まるで水分が一瞬にして奪われたような感覚。
キッドなんて知り合いはいない、その名前を自分は知らない。
自分が呼ぶ名なんて、たった一つだから。

「…兄、さんっ!」

忘れろといわれた。そんな存在はいなかったと。口に出すな、名前も兄という存在もいなかったと。
それでも自分が生まれた時から傍にいたぬくもりは、確かにいた。
たった一人の共を連れて遠くへ行ってしまった。

自分にとってはたった一人の。



==後書き==
笑っていた。不器用にぎこちなく、それでも幸せそうに。

「キッド妹セナ。セナはいまだ武者小路の家にいる。密かに応援」ってネタ帳に書いてあります←
これは禁断はないです。家族愛です。(たぶん)
瀬那は泥門でもなく、アメフトと一切関係のない学校(名門)に行っています。
鉄馬のお父さんにも登場してもらいました。
年齢差は2~4歳くらい…かなぁ。
続きのネタはありますが、書けるかは微妙…。


公式15・16巻から台詞一部引用。

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終夜
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女性
職業:
学生
趣味:
ネット、読書、写真
自己紹介:
腐のつく属性。でもノーマルも大好き。

成人者の高卒者。
最高学歴は専門学校です

熱しやすく、冷めにくい。むしろ、いつも煙はでている(笑)
性格は社会的には真面目(というより面倒見がいいらしい)、でもすごい優柔不断で酷い奴。自分に自信が持てない。


【現在一押しジャンル】


【近状】
高校卒業。
4月から歯科衛生士の専門学校

ブログ統合終わってるのに、いい加減削除しようよ自分。


【在中ジャンル】
遊戯、復活、ギアス、APH、彩雲国、マイネ、鰤、セラムン、ギアス、名探偵、愛盾21、ぬら孫、ポケ、TOA、夏戦争


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