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2007.10.29. 開設  日々徒然と二次創作、オリジナルなどを書いていこうかと。  コメント大歓迎、荒らし厳禁。 詳しくは説明にて。
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幸福論


遊戯王  

GX最終回までの一週間で書き上げ(連作)
総タイトルは完成後。
各タイトルはサブ。



+ + + + + + + + + +


十代は、遊戯の視線に囚われたかの様に動けなかった。


「なか、ま…」
「仲間や、友達…呼び方は色々だ。けれど、君の傍にはいない?」

微笑んでいるのに、その瞳の強さは変わらない。

「君をわかろうと、君の喜びも辛さも、悲しみも分かち合おうとする人達は…いない?」


十代はその言葉に静かに瞠目した。
脳裏に映るのは、多くの人。

「…俺を、わかろうとする人達はいます…けど」
「けど?」

十代の言葉を静かに促す遊戯。

「俺は、そいつらに負担を掛けたくないんです」
「…どうして?」


遊戯の言葉に、十代は目を見開いた。

「どうしてって…俺が、俺の責任だから…俺がやったこと、それが全てだからっ!それを、あいつらに、は…」

十代は叫ぶ様に遊戯に言葉を投げる


(何故だろう、なんでこの人は俺が言いたくないことばかりを言わせるんだ!)


「君のそれは、自己満足だよ」
「自己満足…!?そうじゃない、俺の責任だから…!」
「全て自分の責任だから、他の人には話せない?君は、馬鹿かい?」

遊戯の言葉は、十代の傷を疼かせる。
睨み付ける様な視線で見ても、決して彼は揺るがない。


「それは、最も傲慢な自己満足だよ」

スッと、紫の瞳が閉じられる。


「自分の責任だから、仲間には話せない。だから、一人で片を付ける?」


一度伏せられた瞳が、再び開く。


「それで、どれ程まわりの人に迷惑を…心配を掛けると思ってるの?」



微笑みを消した、強い視線…想い。




「君の心を分かち合いたいと…君を失いたくないと、思う人の心はどうでもいいの?」




十代の心を囲っていた壁が、音を立て砕け散った。







==後書き==
王の言葉は、彼へそして『彼』へ
わかってるふりして、何もわかっていない。
それは、僕も。


どこにいく、この話(構成など、全くありません。終わりと始まりだけ考えてます)
何しろ、昨日思いついて1話書き上げに1時間掛かってません(計画性皆無)
わかてるふりして、何もわかってない。それは私のことだ。

と、取りあえずいけるまでいきます。頑張る。



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HN:
終夜
性別:
女性
職業:
学生
趣味:
ネット、読書、写真
自己紹介:
腐のつく属性。でもノーマルも大好き。

成人者の高卒者。
最高学歴は専門学校です

熱しやすく、冷めにくい。むしろ、いつも煙はでている(笑)
性格は社会的には真面目(というより面倒見がいいらしい)、でもすごい優柔不断で酷い奴。自分に自信が持てない。


【現在一押しジャンル】


【近状】
高校卒業。
4月から歯科衛生士の専門学校

ブログ統合終わってるのに、いい加減削除しようよ自分。


【在中ジャンル】
遊戯、復活、ギアス、APH、彩雲国、マイネ、鰤、セラムン、ギアス、名探偵、愛盾21、ぬら孫、ポケ、TOA、夏戦争


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