不可侵領域

愛盾21　(セナ/鷹/パラレル/女体化/コミカル？)
 

春季大会が開幕する直前、運動系の部活は日々目標へ向かい練習を重ねていた。
学校によっては騒動にもなる体育館やグラウンドの争いは、大きな土地を持つ帝黒学園…ましてや全国で1位と名高いアメフト部には無縁ともいえるものであった。

「…すみません」

小さく、けれど惹きつけられるような声に振り返るとそこには一人の少女が立っていた。
いまだ肌寒いのだろう白いカーディガンを羽織り、不安げな顔で長身である部員を見上げる小柄な姿は私服であるため、この学園の生徒でないと判断できた。
むしろ、小柄であってもこれだけ可愛らしいといえる生徒であれば、その噂などはすぐに上がるものである。

「あぁ、なんだ？」

周囲の人間の目がそちらにいっているのにも気付かず、部活での自分の扱いに不満であった棘田がイラつくようにその人物に声を掛けた。

「ここは部外者立ち入り禁止なんだよ。さっさと出てけ」

あてつけであったとしても、初対面の人間にかける言葉ではないそれに周囲の視線は棘田への嫌悪をわずかに含んでいた。
それに気付かず、未だに追い払うような声に少女は困ったような顔で「でも…」と呟いていた。
止めようと棘田の近くに行こうとする他の部員よりも速く、声が聞こえた。

「…何をしている」

声にその場にいた部員全員が振り返ると、天才と言われる本庄鷹が立っていた。
無口である彼声には、不機嫌であることが僅かながら滲み出ていた。
今まで少女に対して冷たくしていた棘田を含め部員の視線が鷹に向き、普段変わることのない表情が、その隙間から見えた姿に目を僅かに大きくし、驚きの表情を浮かべた。

「なんで、ここに…？」

そしてすぐ傍にいる棘田の姿になんとなく出来事を察したのだろう、表情を堅くして少女を庇うように近づき棘田に向かって睨みつけていた。

「離れろ」

何時もよりも数段低い声に、棘田はもちろん周囲の部員は背筋が冷たくなるのを感じた。



□■後書き□■
ここだけだと、恋人なのかなんなのかわからない！
それが狙いだけど←
棘田先輩好きです！なんだろう、帝黒でまともだ…！！と思った。

鷹セナ鷹ヒャホオォー！！(・Д・*)←
な、気分で勢いのまま書きたいところだけ書いてみた企画第一弾(長)
総受け大前提。

■設定
姉弟設定
実の姉弟設定。シスコン、ブラコン。
アメフト設定は…どうしようか。とりあえず帝黒メイン。
大和が一目惚れしますとも。
年齢は3つ差くらい。

やっぱ王道ですよねｗ←←
兄妹も美味しいけど、鷹セナはなぜか姉弟がしっくりくる。
禁断だけど…禁断に感じない不思議←


(メモよりそのまま記載)