姉さんの身体はボロボロだ、何時壊れたっておかしくない。
姉さんはそれでもいの?どうして、逃げたりしない?
俺を恨まない?憎まない?嘆かない?
お前は馬鹿だな。
ボロボロなのは百も承知だ、それにな欠陥だからって悪いことばかりか?
完成品と呼ばれるものだって、それまでの過程に欠陥や未完成のものがある。
作る過程で、耐久性を図る為に、それは必ず通る道だろう。必要不可欠なものだ。最初から完璧なものがあるのか?
欠陥品だってすべて悪いわけじゃない。むしろ必要なんだよ。一時、試す為であってもね。
お前の生まれる過程の中で、私は生まれた。
お前という『完璧』と呼ばれるものができても、お前の為に今でも生きていられる。
それは、嬉しいことだぞ。
いずれ消え行く
さだめとしても
==後書き==
思いつきは、オリジナルだけどスパイラル(原作)でもいけそうなネタ。
まぁ、歩のつくられた理由とは似ていて、微妙に違うけども。
杯を傾ける。
注ぐものが水なのか酒なのか、それとも毒なのかすらわからない。
ただただそれを飲んで、焼けるような熱さを喉に感じ、その後に落ちる時はまるで氷の様に冷えている。
幾度も幾度も杯を傾け、それを流す。特に何も感じないそれを一心に飲み込む。
彼等の後姿を最後に見たのは何時だろうか。
自分を慕い、時には遊ばれ、時には語り…何時だろうか。自分がそこに足を運ばなくなったのは。
何時だろうか、彼等の姿を目にしなくなったのは。そう考えて、それすら思い出せない自分に腹が立つ。
あの子は、どうして闘いに身を投じたのだろうか。
自分達の立場から、闘いは避けられるものと知っていても、それでも…と思う。
確かに愛していた、そう。それが親愛だろうと家族愛だろうと、それは確かに愛であった。それを言葉に言うことはなかった。彼等が、自分を愛していたかどうかなど、わからない。けれど、自分はそうであった。
失うとわかっていたら、彼等に言えただろうか。否、言えなかっただろうと自分を嘲る声が聞こえる。
祈ることも、懺悔することも忘れ、杯を注ぎ、飲む手は止まらない。
何時しかその杯を煽ったことすら忘れるのだろうか。彼等の存在が過去となるように。
過去にしたくない、と願う。けれどもきっと心は何処かで風化を始める。
気付いた時には、そこにはただただ軌跡のみが残るのだろうか。
瞬き、手に持つ杯に微かに皹が入る。
それでも決して手放さず、煽る手も止めない。
抗えぬ心に、抗う心。
それがどうして同時に存在するのだろうか、彼等を過去にしないと人は生きてはいけないのだろうか?
何時しか手には血が滲み、口の中にも鉄の味が広がる。
出会いと別れが同時に存在するものならば、なんと残酷なことか。
風化しても、痕は時に疼くであろう。幸せの時、君がいないとふと想い、胸に微かな痛みが走るだろう。
一つ、また色が消えた。
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成人者の高卒者。
最高学歴は専門学校です
熱しやすく、冷めにくい。むしろ、いつも煙はでている(笑)
性格は社会的には真面目(というより面倒見がいいらしい)、でもすごい優柔不断で酷い奴。自分に自信が持てない。
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ブログ統合終わってるのに、いい加減削除しようよ自分。
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