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2007.10.29. 開設  日々徒然と二次創作、オリジナルなどを書いていこうかと。  コメント大歓迎、荒らし厳禁。 詳しくは説明にて。
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くつり、と喉が鳴る。
喉が渇いているのか、それとも別の何かを求めているのか…答えは後者である。

その視線の先に映っているのは、漆黒の黒髪に紫電の瞳、白の肌を同じ様な白の布と、金の糸で飾られた服を着る、敵。
敵、確かに敵だ。
だが、それだけではない。それだけならばこんな飢えがあるはずがない。
その紫は、真っ直ぐと此方を向く。だが、それは己一人の為のものではない。
これを見る、全ての者に対する眼差し。

その眼差しがゆっくりと外れて傍らの翡翠の瞳を見る。まるでそれは洗脳された絵画のような光景。
だが、それに美しさも感心も感じない。感じるのは、ただ憎しみ。
その憎しみは、紫電に向けられているのか翡翠に向けられているのか自分ですらわからないくらいに、胸を覆い尽くす。

「許さない」

ポツリ洩らされる言の葉。それを聞き取るものは誰もいない。


彼の傍らに居るのは自分である。

彼が纏うものは漆黒である。

彼の視線を受けるのは、自分だけである。


今更絶望に染まりはしないだろう。その瞳は既に絶望そのもの。
ならば、それを奪ってしまおう。


何もかも絶望にすら堕ちない彼を、すべて全て覆ってしまおう。
誰の手にも届かぬように、誰も瞳に映らぬように。


それでも拒絶するならば、

美しい紫電を、奪ってしまおうか。



狂いし龍を止めるものなし

狂いし龍を知るものなし


その瞳が向けるのは、至高の紫電ひとつ






==後書き==
ヤンデレ星刻。星刻→ルル
パラレル設定の龍とは関係なし。中国=龍の印象があるらしい自分。
21話~22話間くらい。(まともに見てから作れ
本編シリアスに逆らうことなく、シリアス(他に言うことはないのか


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HN:
終夜
性別:
女性
職業:
学生
趣味:
ネット、読書、写真
自己紹介:
腐のつく属性。でもノーマルも大好き。

成人者の高卒者。
最高学歴は専門学校です

熱しやすく、冷めにくい。むしろ、いつも煙はでている(笑)
性格は社会的には真面目(というより面倒見がいいらしい)、でもすごい優柔不断で酷い奴。自分に自信が持てない。


【現在一押しジャンル】


【近状】
高校卒業。
4月から歯科衛生士の専門学校

ブログ統合終わってるのに、いい加減削除しようよ自分。


【在中ジャンル】
遊戯、復活、ギアス、APH、彩雲国、マイネ、鰤、セラムン、ギアス、名探偵、愛盾21、ぬら孫、ポケ、TOA、夏戦争


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