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2007.10.29. 開設  日々徒然と二次創作、オリジナルなどを書いていこうかと。  コメント大歓迎、荒らし厳禁。 詳しくは説明にて。
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黒子 (キセキ/捏造/切ない)


+ + + + + + + + + +

認めないよ

認めない





「俺は、幻の6人目なんて認めない」

赤司はキセキの、黒子の、目の前で何の戸惑いも成しに言い切った。
黒子を見つけたのは彼であるのに。

その言葉に小さく、けれど驚くほど体を震わせたのは誰でもない黒子自身だ。

(わかっていた、はずだ)
(彼らと僕なんて、比べることすらおこがましい)
(僕は、彼らと同じ位置になんて―――)

それを他のキセキ達の誰一人も否定しないのが、証だ。

「そう、ですね…」

黒子は俯いたまま、小さく口を開いた。
そのまま誰一人とも目を合わせないまま、小走りに、よろめきながらその場から走り去る。
誰も、後を追いかけはしなかった。


黒子の姿が完全に見えなくなってから、ようやく口を開いたのは紫原だった。
口にくわえた棒付き飴を引き出しながら、面倒くさそうに口を開いた。

「赤ちんって、相変わらず言葉足りないよねー」

間延びした声が響く。
それに同意するように緑間が溜息を付いた。

「全くなのだよ。お前のその癖は、悪質で面倒極まりない」

組んだ手を頭に回しなが黄瀬は黒子が走り去った方角を見ながら拗ねた様に口を開く。

「本当っすよー。せっかく、黒子っちに会えたのに。赤司っちのそれ本当になんとかしてほしいっす」

眉間に皺を寄せながら雲一つない空を見上げた青峰が、馬鹿らしい、と小さくつぶやいた。

「お前は、俺達は、あいつのこと”幻”でもなんてもない。キセキの6人目って思ってるんだからな」

赤司は4人の非難に小さく笑って、

「待ってるんだよ。アイツが気付く、その時を」








□■後書き□■
幻?そう思うのは君の勝手だ。

想像以上に今週の黒子でキタようです(笑)
赤司君は捏造ですね。だって、本誌チラ見しただけなのでまだまだ捏造のしがいがあります。
黒子を『幻の6人目』って言ったのは、キセキの皆じゃなくて知らない誰か。
黒子は劣等感を持ってるけど、他の皆は黒子を幻じゃない『6人目』って思ってるっていう話を書きたかった。
そして赤司氏はとても捻くれてると思います(笑)
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腐のつく属性。でもノーマルも大好き。

成人者の高卒者。
最高学歴は専門学校です

熱しやすく、冷めにくい。むしろ、いつも煙はでている(笑)
性格は社会的には真面目(というより面倒見がいいらしい)、でもすごい優柔不断で酷い奴。自分に自信が持てない。


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【近状】
高校卒業。
4月から歯科衛生士の専門学校

ブログ統合終わってるのに、いい加減削除しようよ自分。


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