2007.10.29. 開設 日々徒然と二次創作、オリジナルなどを書いていこうかと。 コメント大歓迎、荒らし厳禁。 詳しくは説明にて。
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御元気でしょうか?自分は元気です。
もう直ぐ(着く頃に卒業式です。(とは言っても、着いた頃には卒業していますが)
この国に来て様々な事を学びました。
自分の道を、歩もうと想いました。
父上、貴方には本当に感謝しています。
母上にも、会わせたい友人が出来ました。
美智子、貴方に背を押されて来てみて、本当に良かったと思えている。
私は、学園を卒業してもまだクーヘン王国にしばらくいるつもりです。
何をする為かは…今は聞かないで下さい。ですが、もしかするとその内伝わるかもしれません。
私が進む道は危険なものでしょう。けれど、クーヘン王国を、護る為に…。
日本ももちろん大切です。けれど、クーヘン王国に来たお陰で私はたくさんのものを得ました。
だから出会わせてくれたクーヘン王国も大切です。
だから、護りたい。
何時になるかはわからないですが、また帰った時には元気な顔を見せて下さい。
敬具 石月 直司
家族への手紙を書き終えたナオジは、静かにペンをテーブルに下ろした。
ゆっくりと、息を吸い昨夜のことを思い出していた。
クーヘンの危機。それを阻止する為の行為…クーヘンへの裏切りに近いそれ。
そして、それを発案したルーイのことを。自分は、彼と行くことにした。
何時もは威厳たっぷりな彼だが…肩の力を抜ける人が1人ぐらいいなくては…。
何より、自分もクーヘンを護りたい。
ドイツが行おうとしている事…日本も世界も無関係ではないのだ。
遠い異国の地でも、国の革命の話になると軍には話が伝わるだろう。そして、家族にも。
けれど、まだ彼等には伝えられない。知ってしまっても、本当のことはまだ…。
家族やクーヘンの事を考えているナオジだが、その瞳いは揺るがぬ覚悟があった。
同じ頃、オルフェは手紙を書いていた。
オルフェだけではなく、エドもカミユも。それぞれ違う部屋で。
この忙しい時期になかなか会えず、手紙を書いていた。
手紙というには短いものだが、彼等の願いが。
宛先人はナオジ
卒業も間近だな。
もう少しクーヘンにいるとの事だから、是非我が家にも来て欲しい。
様々な本もあるから君も楽しめると思う。そして、色々な話をしてみたい。
君の国のこと、クーヘンの将来。世界。紅茶の話だっていいかもしれない。
楽しみにしている。
オルフェレウス
よ、卒業までもう直ぐだよな。
もう少しクーヘンにいるんだろう?まだ一緒にいられて嬉しいよ。
でさ、日本の話もっと聞かせて欲しいんだ。
まぁ、仕事もあるからそんないっぱいは無理だろうけど、やっぱ聞きたいし。
お前も、ルーイにばっか引きずり回されるわけじゃないだろうしな。
頼むな。
エドヴァルド
最近、あんまり会えないから手紙を書いちゃった。
卒業まで、あと少しだね。
学校から離れると寂しいけど…これからだってみんなとは会えるよね?
その時は、また一緒にお茶したりしようね。
日本の文化についても聞きたいな。お菓子と紅茶を飲みながら。
楽しそうだよね。やろうね。
カミユ
温かな想い。
彼等が共に過ごした時間は本当に僅か。
けれど、彼等はその数年で人によっては何十年もかかる絆を創り持っていた。
手紙を書き上げた3人は、ふと廊下を歩いているナオジを見つけ部屋を出た。
最近なかなか会えなかった。だから、手紙を書いたのだ。
会えるのなら、この手紙は不要かもしれない。けれど、会って渡したい。
「「「ナオジ!」」」
3方向から同時に呼ばれ、ナオジは驚いて立ち止まり後ろを振り返る。
そこには、オルフェ・エド・カミユがいた。
「ど、どうしたのですか?三人とも…。大丈夫ですか?」
「あぁ、大丈夫だ」
「これくらい平気だって」
「ナオジ見つけたから、つい嬉しくて」
3人は笑いながら答えた。
「なんだか…久し振りな気がします」
ナオジがふと告げるとそれに便乗した様に3人が話しに乗る
「あぁ。顔はしょっちゅう合わせるのに、最近ほとんど話せてなかったからな」
「そうだな。話したいとは思っていたのに」
「うん、なんだか不思議な感じ」
最近は卒業間近というのもあり、卒業後の進路のことなどの最終確認が多くあまり話せなかったのだ。
「あ、ナオジ。あのね、これ」
カミユが取り出したのは薄い赤の封筒。
「私もこれを君に」
オルフェが取り出したのは上品な白い封筒。
「え、お前らも?俺もこれ」
エドが取り出したのは明るいオレンジの封筒。
「え、これは…?」
三人から急に封筒を渡されたナオジは困惑して三人の顔を見回した。
「えーと、カミユ。お前は?」
「僕はナオジへの手紙だよ。オルフェさんは?」
「私もナオジへの手紙だ。エドこそなんだ?」
「あ、俺もナオジへの手紙なんだ」
3人の言葉にナオジは驚き、思わず渡された手紙を見てしまった。
「えーと…3人一緒に書くとかではなく…」
「まったくの偶然みたいだな。すげー」
「本当だな。しかも、渡すタイミングまで」
「こういうのってあるんだね」
4人は微笑して手紙を見る。
「これには、何を書かれたのですか?」
ナオジはふと思い訊いて見る。
「まー別に秘密でもないんだけど、後で見てくれよ」
「僕のもそうして。ね」
「私のもそうしてもらいたい」
3人の答えに微笑みながら手紙を大事に持つ。
「わかりました」
「ナオジは何処か行くのか?」
「あ、日本の家族へ手紙を出そうと」
エドの問いに、ナオジは自分が持っていた薄い青の封筒を見せる。
「ナオジも手紙を?偶然だけど本当に凄いね」
「一緒に行ってもいいか?」
外国への手紙の出し方を知らないオルフェがナオジに訊ねる。
「えぇ、もちろんです」
「あ、僕も行きたい」
「俺も~。いいだろ?」
「もちろんです」
微笑みながらナオジは答え、手紙を出すのに4人で行くことになった。
歩いていく4人の…ナオジの手で揺れる4つの封筒。
決意や願いが込められたそれぞれの手紙。
これから起こる…起こされる出来事によって、オルフェ・エド・カミユの願いは叶えられない。
それでも、この願いを想いを貴方に……。
Fin.
==後書き===
園子様、大変遅くなりましたー。
『ナオジ受け・ほのぼの』…リク内容に…なってないorz
ほのぼのは一応してますが、ナオジ受け…なのか?
申し訳ありません;;
ちなみに、この小説はあのチャットでリクエストされた小説+1でお題を使って繋がっている形で作っています。
1つでも一応読めるようには…して…orz
ちなみに、ナオジの手紙の美智子はナオジの妹の名前です(捏造)
直司が『直ちに司(高い役)へとなる様に』の意味かな~と想い、美智子は『美しく智を持つ様に』の意味なのでいいなと思って。
追憶の苑(http://farfalle.x0.to/)
あなたには言えない5題 より
08年2月5日
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学生
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自己紹介:
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成人者の高卒者。
最高学歴は専門学校です
熱しやすく、冷めにくい。むしろ、いつも煙はでている(笑)
性格は社会的には真面目(というより面倒見がいいらしい)、でもすごい優柔不断で酷い奴。自分に自信が持てない。
【現在一押しジャンル】
鰤
【近状】
高校卒業。
4月から歯科衛生士の専門学校
ブログ統合終わってるのに、いい加減削除しようよ自分。
【在中ジャンル】
遊戯、復活、ギアス、APH、彩雲国、マイネ、鰤、セラムン、ギアス、名探偵、愛盾21、ぬら孫、ポケ、TOA、夏戦争
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日記…徒然なるままに。感想から日々まで。
欠片…独言。オリジナル・詩など。
小話…二次創作の短文過ぎるもの。
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物語…二次創作のやや長めの作品。
遊戯…遊戯王の作品・作品関連など(13作品)
企画…企画。現在2万hit企画お題作成(7作)
戴物…リクエストして頂いた作品。(宝!)
説明…ブログの説明。
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